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“ ル・クルーゼを選ぶには、理由があります ”
平野 由希子さんのインタビュー
好きなものを長く使い続けられる喜びを、ル・クルーゼとともに
一般のご家庭ではもちろん、プロの料理人の皆さまにも愛用されているル・クルーゼの鍋。数ある鍋の中から敢えてル・クルーゼの鍋を選ぶ理由はどこにあるのでしょうか。
本コラムでは国内外で活躍する一流シェフや料理家の皆さんにル・クルーゼの鍋の魅力や使い方のコツ、そしてル・クルーゼの鍋で作るおすすめメニューのレシピを教えていただきます。
ル・クルーゼが日本で広く知られるようになったきっかけの1つであるベストセラー「『ル・クルーゼ』だからおいしい料理」の著者としても知られる料理家の平野由希子さんにお話を伺いました。
鍋の着色は、「料理が上達した証拠」です
ル・クルーゼの鍋を長くご愛用いただいていますが、使い始めたきっかけは何だったのでしょうか?
平野さん:最初にル・クルーゼの鍋を買ったのは、もう30年以上前のことです。その前から海外の料理本などでル・クルーゼの鍋の存在は知っていて「いつか自分も使いたい」と憧れていたので、初めての一人暮らしを始めるにあたって、迷わずル・クルーゼの鍋を買いました。
そのとき買った、ブルーの「ココット・ロンド」が「My First ル・クルーゼ」ですね。最初に作ったのは、たしか「ブフ・ブルギニオン」(牛肉の赤ワイン煮込み)だったかな。
それまで使っていた日本の薄い鍋で作るものとは明らかに違う出来栄えに、すごく感動したのを覚えています。以来、私の生活には常にル・クルーゼが共にあって、プライベートでも仕事でも一緒にたくさんの料理を作ってきました。まさに、料理のパートナーですね。
最初は1つしか持っていませんでしたが、サイズや色違いのものを少しずつ買い足して、今では少なくとも30個くらいはル・クルーゼの鍋をキッチンに常備しています。
中でも特に大切にしているのは、30年ほど前にフランスの蚤の市でみつけて買ったもの。もともと古いものですし、私も長く使っているので内側は色素沈着していますが、それは私にとって「汚れ」ではなくて、「料理が上達した証拠」。自分が好きなものを長く使い続ける喜びが人生をより豊かにしてくれることを、ル・クルーゼを使うごとに実感しています。
ル・クルーゼの鍋に、オリーブオイルと野菜、ほんの少しの水と塩。これだけで驚くほどおいしい
プライベートでは、ル・クルーゼでどんな料理を作ることが多いですか?
▲ 野菜をシュエしてうまみを引き出す「スープ・オ・ピストゥ」
平野さん:一番多いのは、野菜のオイル蒸しかな。鍋にオリーブオイルをひいて野菜を入れ、塩とごく少量の水を加えてからフタをして加熱するだけですが、野菜のうまみがしっかり引き出されてすごくおいしく仕上がります。
南仏の名物料理「スープ・オ・ピストゥ(soupe au pistou、バジル風味の野菜スープ)」もよく作りますね。ル・クルーゼの故郷・フランスでは「シュエ(Suer)」という調理法がいろいろな料理の基本になっていて、このスープもシュエした野菜に水を加えて作ります。
シュエは食材に汗をかかせるようにゆっくり時間をかけて炒める方法で、必要に応じて鍋にフタをしながら焼き色がつかないように弱火で加熱し、じっくり食材のおいしさを引き出すのがコツ。
ぴったりとフタができて蒸気が効率よく循環し、蓄熱性にも優れたル・クルーゼの鍋は、シュエにすごく向いているんですよね。スープや煮物もオイル蒸しで野菜のうまみを引き出してから作ると驚くほどおいしくなるので、ぜひ試してみてください。
初めてル・クルーゼを使う人におすすめの料理は何でしょうか?
平野さん:特別な料理ではなく、普段からよく作っている料理を作ってみるのがおすすめです。例えば肉じゃがとかカレーとか、いつも作り慣れている料理ほど、ル・クルーゼで作ったときの変化がよくわかると思います。
「お肉がいつもより柔らかくしっとり仕上がってる!」とか「じゃがいもがほくほくで、味が染みておいしい!」とか、そんな小さな発見をぜひ楽しんでください。
また、初めてル・クルーゼを使う方にお伝えしたいのは、自分の暮らしに合ったサイズの鍋から揃えること。いきなり大きなサイズの鍋を選ぶと持て余してしまうこともあるので、最初は扱いやすい小さなサイズの鍋から使ってみると良いと思います。
トレンドやライフスタイルが変わっても、変わらないル・クルーゼの魅力
アドバイスをありがとうございます。平野さんご自身が、料理をする上で大切にしていることは何ですか?また、今後どんな料理を作っていきたいですか?
平野さん:大切にしているのは、料理にしっかり向き合うこと。なんとなく作っているだけだと、ちっとも上手にならないんですよね。鍋の中をしっかりみて、食材の変化を目で確かめることが大切。
いつもと同じ料理を作っていても、季節による食材の違いで、鍋の中で起きる変化が異なります。それをしっかり見て味わうことが「経験値」として蓄積され、それが料理の上達に繋がります。日々の料理も五感を使うことで様々なことが感じられますし、生活に豊かさがもたらされるように思います。
時代の流れとともに求められる料理はどんどん変化していますし、ライフステージの変化によって作る料理の種類も量も変わってきますよね。その意味でも、ル・クルーゼの鍋はとても頼りになるパートナー。
どんなときも「食材にしっかり熱を入れて、おいしさを引き出す」という役割を、しっかりと果たしてくれるからです。いろいろな変化を楽しみながら、ル・クルーゼと一緒にいろんな料理を作っていきたいと思っています。
平野 由希子さん
料理家・フード&ワインプロデューサー
日本ソムリエ協会認定ソムリエ
2015年フランス農業功労賞シェヴァリエを叙勲
料理教室「cuisine et vin」主宰
書籍、雑誌、広告の料理レシピ制作をはじめ、商品開発、ワインプロデュース、飲食店プロデュースを手かける。ル・クルーゼを使ったレシピシリーズの著書が代表作。フレンチ、おつまみレシピなど著書多数。ワインをはじめとするお酒とのペアリングにレシピを多岐にわたって提案している。