うまみキッチンコラム > ゆーママが発信する"野菜は調味料"という考え方
2021年06月17日更新
ゆーママが発信する"野菜は調味料"という考え方
「野菜は美味しい調味料」
野菜って普段どのような役割で使っていますか?料理に少しでも栄養価を足すため? 普段の料理に鮮やかな彩りを添えるため?一般的には、何気なく野菜を使っているという方が多いと思います。実は、野菜本来のうまみを引き出すことで、調味料を加える必要がないほどに、料理の美味しさを引き立てることは知っていましたか?「野菜は調味料」とは、野菜のうまみを知り、活用することで、普段つくる料理のうまみを引き出し、毎日を美味しく、豊かにする考え方なのです。今回は、「かぼちゃの甘み」にフォーカスし、料理研究家の“ゆーママ”こと松本有美さんが考案したレシピやノウハウをご紹介します。
「今だからこそ、普段の料理をもっとごちそうにしたい!」
コロナ禍によって外出が制限され、様々な娯楽を楽しむ機会が減っていますよね。でもその分、家族との大切な時間も増えたはず。家族で食卓を囲む時間くらいは、豪華な料理を振舞ってあげたい。ただ、「ごちそうをつくる」となると少し腰が重くなっちゃいますよね。そこでゆーママさんが提案する「野菜は調味料」という考え方で、手軽にごちそうをつくっていきましょう。お子さんもいらっしゃるゆーママさんは、「子どもの誕生日などの特別な日だけでなく、何気ない日常の中で、子どもがテストでいい点を取った日など、家族に良いことがあった日にも、ちょっとしたごちそうをつくって一緒に喜ぶことを大切にしています。家族で食卓を囲む時間は、小さな幸せを運んでくれる大事な時間です。」と語ってくれました。
今回ご紹介するレシピ
- ごちそうレシピ “かぼちゃと鶏肉のクリーム煮”
- アレンジレシピ!“かぼちゃと鶏肉のクリームパスタ”
RECIPE / かぼちゃと鶏肉のクリーム煮
かぼちゃの甘みと鶏肉のうまみを最大限に引き出すこのレシピでは、余分な調味料や食材を一切使わず、調理もシンプルに。 また、特別な材料も一切使わないので今すぐつくることができちゃいます。かぼちゃの甘みと鶏肉のホロホロ感がマッチし、塩だけで調理したとは思えないほど、深みと奥行きのある味わいになります。
材料
[2人分/シグニチャー ココット・ロンド20cm]
- かぼちゃ 1/4個(400g)
- 鶏もも肉 2枚(600g)
- 玉ねぎ 1個(200g)
- バター 10g
(A)
塩 小さじ1/4
おろしにんにく 1片(チューブでも可)
- 水 200ml
- 牛乳 200ml
- 薄力粉 大さじ2
- パセリ(あれば)適量
作り方
- かぼちゃは皮つきのまま3cm大に切る。玉ねぎは4等分のくし形に切る。鶏肉に薄力粉をまぶす。
- 鍋にバターを入れて中火にかけ、1の鶏肉の皮目を下にして入れ、その上に玉ねぎ、かぼちゃをのせ、(A)、水200mlを加えてフタをして15分ほど蒸し煮にする。
- フタを外して牛乳を加え、5分ほど煮込み、お皿に盛りお好みで刻んだパセリを散らす。
POINT
- 鶏肉は薄力粉をまぶしておくことで鶏肉がしっとり仕上がり、最後にほどよくとろみがつきます。かぼちゃは皮つきで大きめに切ることによって甘みやホクホクとした食感をダイレクトに味わえます。
- 最後にかぼちゃをのせることで煮崩れせず、きれいな形をキープできます。
- ル・クルーゼの鍋なら短時間で柔らかく仕上がり、水分が逃げにくいので、蒸し焼きにした際にしっとり仕上げることができます。 適度に素材の水分量を残せるので、材料が少なくても野菜が調味料として、しっかりと料理にうまみをプラスします。
RECIPE / かぼちゃと鶏肉のクリームパスタ
クリーム煮だけでも、十分ごちそうになりますが、ひと工夫加えることによって、さらにごちそう料理に変えるゆーママ流アレンジ方法をご紹介します。「通常のパスタでは湯加減の調整など、少し手間がかかってしまう、ショートパスタは加えるだけで、美味しさと見栄えを簡単にアップさせることができます。」と言うゆーママさん。おうちで手軽に本格イタリアンのようなごちそう料理で、外食気分を味わってみませんか?
料理研究家
松本優美(ゆーまま)
企業のベーカリー部門や洋食店勤務、地域事業活性など多岐にわたる経験を経て、現在は料理研究家、また企業のレシピ開発やアドバイザーとして活動している。NHK「きょうの料理」や情報番組にも多く出演。冷凍作り置きなどの賢い調理法やおしゃれなカフェ風アレンジが定評。著書は累計67万部突破。