うまみキッチンコラムからだに嬉しい野菜をたっぷり食べよう!(平野さん/プロジェクト)

2021年04月13日更新

からだに嬉しい野菜をたっぷり食べよう!

#STAY HOME 今こそ、おうちで料理を楽しもう

コロナ禍によって外食の機会が減る一方、外出自粛要請やリモートワークの推進などで在宅時間が長くなり、自炊の機会は急増。そろそろ自分でつくる料理にも飽きてきたという方も多いのでは。

あなたの食生活、本当に野菜足りてる?

食を通じて健康になりたいとき、ほとんどの人が野菜をたくさん食べようと心がけるもの。とはいえ、1日に食べる量の目安は具体的にどのくらいかをご存知ですか?国が推奨する1日の野菜摂取目標量は成人 1 日当たり野菜 350g 以上(※1)なのに対して、日本人の平均野菜摂取量は約290gと、実は1日あたり60gの野菜が不足(※2)しているんです。しかも、この状況はここ十数年、変わっていないんだとか!


(※1)「厚生労働省 健康日本21(第二次)」

(※2)平成21~30年国民健康・栄養調査での日本人の平均野菜摂取量(厚生労働省)

ル・クルーゼを使ったプロの技で〝本物のうまみ″を体験

本当に豊かな食生活について改めて考えたル・クルーゼは、2020年12月、おいしく健康で、かつ賢く手軽な料理スタイルを発信していくプロジェクトUMAMI KITCHENをスタートしました。このプロジェクトは、なんでも簡単に物が⼿に⼊る今だからこそ、あえて多くのものを使わずに、⾷材が持つ本来の味やうまみを引き出すことを目指しています。

 

また、私たちの食卓になじみ深い企業、カゴメ株式会社が2020年1月に始めた「野菜をとろうキャンペーン」の一環でもあります。料理研究家の平野由希子先生からはル・クルーゼを使って野菜のうまみを引き出すポイントを、カゴメの管理栄養士・上ノ堀聡子さんからは野菜をおいしく賢く食べる新しい発見を紹介していきます。

まずは、今日調理する野菜を意識することから

野菜はビタミンやミネラル、食物繊維など、不足しがちな栄養素の宝庫。蒸したり、茹でたりするとかさ(体積)が減るので、生野菜よりも量を多く摂ることができます。ただし、とてもデリケートな栄養素なので、調理法によっては破壊され、減少してしまうことも。

おすすめはル・クルーゼの鍋を使った調理法

その点、ル・クルーゼの鍋は、熱が温度の高いところから低いところに移動する「熱伝導」と、熱を蓄える「蓄熱性」に優れているから、食材にゆっくりと均一に火が通るのが特徴。野菜の煮崩れを防いで、食材の甘みやうまみをしっかりと引き出してくれるんです。

蒸気をコントロールし、うまみもアップ!

ル・クルーゼのフタには3つのスチームポイントがついており、鍋の中の圧力や蒸気を素材にとって適切なバランスに保ちます。つまり、蒸気に含まれた野菜の水分やうまみを鍋にしっかりと戻す役割をしてくれるのです。

できたての料理をそのまま食卓に運べる、おしゃれな見た目

また、ル・クルーゼの鍋はカラーバリエーションが豊富。保温性にも優れているので、あたたかさをキープしながら〝おしゃれな食卓″を演出することもできますよ。

今回はそんなル・クルーゼの鍋をつかって、食材が持つ本来の「うまみ」を最大限に引き出したレシピを人気料理研究家の平野由希子さんに教えていただきました。

今回ご紹介するレシピ

  • 肉を焼きつけ、うまみとコクをプラスするロールじゃないキャベツ
  • 焼くことで甘みとうまみを最大限に引き出す焼きキャベツのアンチョビソース

RECIPE / ロールじゃないキャベツ

「ロールキャベツは一度、葉を茹でてから長時間煮込むので、水溶性ビタミンなどが減ってしまいがち。その点、このロールじゃないキャベツは煮込み時間も少なく、丸ごと1個を買う必要もないので、キャベツ本来のうまみをしっかり味わえる簡単レシピになっています。仕上げにバターやおろしたチーズを加えて、濃厚な風味に仕上げてもおすすめ。パスタを添えてもいいし、ワインにもごはんにも合いますよ」

材料

[2人分/シグニチャー ココット・ロンド 22cm]


  • キャベツ1/2個(約600g)
  • 合いびき肉 150g
  • カゴメ 基本のトマトソース 1缶(295g)
  • 赤ワイン 大さじ3
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 塩、こしょう、ナツメグ 少々

作り方

  1. キャベツは手で食べやすい大きさにちぎる。芯は薄切りにする。葉の芯はこぶしで叩くなどして、つぶす。
  2. 鍋にオリーブオイルを入れて中火で熱する。ひき肉、塩、こしょう、ナツメグを入れて、あまりほぐさずに焼き付けるようにして焼く。火が通ってきたら、ざっとほぐす。
  3. キャベツの芯、外側の葉、内側の葉の順に入れ、塩少々、赤ワイン(なければ白ワイン)を加え、ふたをして5分、キャベツがくったりとするまで蒸し煮にする。途中でかき混ぜる。
  4. カゴメ基本のトマトソース1缶を加え混ぜ、さらに5分煮る。塩、こしょうで味をととのえる。

POINT

  • 芯は葉の部分より、カルシウムやカリウムなど栄養価が高く、芯だけでスープを作ってもおいしいくらい。芯を加えることで甘味が増します。
  • ひき肉はいじらずに焼きつけるようにするのがポイント。そうすることで焼き色がつき、うまみもコクもアップします。ここで、クミンシードなどのスパイスやオレガノなどのハーブを加えるのもおすすめ。
  • ル・クルーゼの鍋の熱伝導でゆっくりとやさしく野菜に火が入り、塩によって、水分や旨みが引き出される。ここでオイル蒸しすることで、キャベツの甘味がよりアップします。
  • 赤ワインを加えることでコクや深みが出るが、なければ白ワインでも。白ワインに変えると、さっぱりとした風味の仕上がりに。ワインがなければ入れなくてもOK。
  •  5分ほど煮るとキャベツのかさがぐんと減る。鍋のふたについた水滴は野菜の旨味。大切な野菜のエッセンス。鍋の中に水滴を戻し入れるようにして調理する。
  • じっくりと煮込んだトマトソースなので、ことこと煮込む必要がない。長時間煮ることによるキャベツの栄養の損失も少なく、ひき肉も肉肉しさが残った味わいになる。

RECIPE / 焼きキャベツのアンチョビソース

「キャベツをくし形に切って、ル・クルーゼでじっくりと蒸し焼きしてあげれば、野菜のカサが減り、うまみも量も効率よく食べられます。キャベツは、軸や芯の部分も甘みが出ておいしいので捨てずに使いましょう。ひと切れでキャベツの香ばしさ、甘味、芯、外葉、内側の葉のそれぞれの味わいが楽しめますよ。白菜で同様に作るのもおすすめです」

材料

[4人分/シグニチャー ココット・ロンド 22cm]



  • キャベツ              1/2個
  • バター                大さじ1
  • オリーブ油            大さじ5
  • にんにく              1片
  • アンチョビ            5枚
  • パセリみじん切り      大さじ1
  • 塩、こしょう

作り方

  1. キャベツは芯ごと4等分のくし形に切る。
  2. 鍋にバターを熱し、キャベツを入れる。塩少々をふって中火で蒸し焼きし、焼き色がついたら返して、ふたをして弱火にし、10分加熱する。
  3. 小鍋(EOS)にオリーブ油とにんにくのみじん切りをいれて弱火にかける。香りが出てきたら、粗く刻んだアンチョビを加えてひと煮し火を止めて、パセリを加え、最後にこしょうを加える。
  4. 2.を器に盛り、3.をかける。

POINT

  • 芯をつけたままにすることで、バラバラにならない。芯、外葉、内側の葉のそれぞれのおいしさを味わえる。
  • バターで焼くことで焼き色がつきやすく、オリーブオイルでとはまたひと味違った味わいが楽しめる(オリーブオイル使用でもOK)。焼き色をつけてから、ゆっくりと蒸し焼きにすることで、焼いたキャベツの香ばしさと旨味、柔らかいキャベツの甘味が楽しめる。
  • バーニャカウダ風ソース。カゴメのトマトソースをかけてもいい。

料理研究家

平野 由希子

本格的なフレンチから毎日のおかずまで、シンプルで作りやすい料理を雑誌、書籍などで紹介。 J.S.A(日本ソムリエ協会)認定ワインアドバイザー。2010年には東京・大井町にワインバー「8 huit.(ユイット)」、根津にて焼き鳥&ワインの店「76vin(ナナジュロクバン)」を経営するなど、多方面で活躍中。