デジカメで料理写真をもっとキレイに撮るには? Lesson3
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日中は家で食事をしないし、凝ったものを作るのはたいていディナーだし…。料理の写真を撮るのは夜、という人は多いはず。夜の室内で料理をキレイに撮るコツをつかんで、どんどんトライしてみましょう。ウェブにアップする機会が増えれば、料理の腕も上がるかも!?
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最大のポイントは、何と言っても「光」。暗いとフラッシュを使いたくなりますが、色味も立体感もべたっとした写真になってしまうので避けたいものです。
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陰影がなくなり、色みも不自然に強い写真になってしまいます。 | ![]() |
また、フラッシュを使わずにカメラの露出補正機能を利用して撮ったものの、全体に暗く、黄色っぽくなってしまった…という経験はありませんか? 部屋全体など場の雰囲気を写すのにはこれでも十分ですが、料理写真ではちょっと不満が残ります。
ディナーをおいしそうに撮るコツは、できるだけ昼間の、窓からの自然光に近い光を再現することです。真上ではなく斜め横から、照明も蛍光灯ではなく白熱灯がベター。テーブルの照明が暗かったら、撮影の時だけ光のある場所に移動して撮りましょう。
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例えばデスクのライトの下に運んでパチリ。このライティングで撮ったのが、冒頭の写真です。 | ![]() |
この時も、Lesson1で紹介したレフ板を使うと、全体にキレイに撮ることができます。
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読書灯などで斜め上から照らすだけでもグレードアップしますが、より自然光に近い光でキレイに撮りたい…という人におすすめなのが、壁に光を反射(バウンス)させて撮る方法。 壁際にテーブルを置き、その壁に向かってライトなどを立てて光を当てて、テーブル上の明るいところで料理を撮ります。
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全体に柔らかな光を当てることで明るくなり、質感や色みも自然な雰囲気に。
“おいしそう”感がさらに増します。
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冒頭の写真に比べて色が再現されていて、きのこのソースもツヤツヤ。いわゆる「シズル」感が増します。 | ![]()
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外食先では絶対できないこんなライティングの調整も、自宅ならOK。お家ご飯ならではのおいしそうな写真を撮るべく、トライしてみては?
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寄って撮ったけれどライティングがうまくいかない、おいしそうに写らない…という時は、反対に引いて、テーブル全体の雰囲気を生かして撮ってしまうのも手です。 料理を中心に、キャンドルなどの小道具をまわりに配置して撮ってみましょう。
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寄ってダメなら引いてみる! キャンドルなどの光源が近くにあると、料理に視線が行きやすくなります。 |
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もちろん、フラッシュはオフにしておきますが、暗くてフラッシュなしだと手ブレを起こしやすくなります。
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【撮影&レクチャー】 柳原久子さん フォトグラファー。女性誌や書籍、カタログ、ウェブ広告などの撮影で活躍。料理からファッション、ポートレイト撮影まで幅広く手がける。 |
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※次回をご期待ください。 |